これはほとんどの雑誌や書籍などのメディアに必ず書いてあります。
しかし、工程や使用する材料も異なる見積もり書を何通集めても、
比較できるのは、使用する材料と合計金額だけではないでしょうか?
それでは、
外壁塗装リフォームの本当の良し悪しまで分からない、
という事実を無視できません。
確かに、見積もり書を数社から取る事は、価格を下げる効果があるように見えます。
見積もり書を数社から取っていることを業者に伝えることで、競争原理を働かすことが、出来るからです。
あなたが一言、
「予算が厳しいから、あと2社に見積もりをお願いしてます」
と業者に伝えるだけで業者を緊張させることができるのです。
業者は限界ギリギリまで安くした見積もり書を作らざる得ません。
高い見積もり書では比べられて仕事をいただけなくなるかもしれないからです。
しかし、
次の2点を冷静に考えてみてください。
①競争させなければ安い見積もり書を持って
こない業者でも、信用できますか?
②見積もり書を2通並べて、比較できます
か?
そもそも①については、
常日頃からお値打ちで、良心的な金額で工事をしている業者かどうか、
競争させた瞬間にわからなくなります。
「今回は競争見積もりだから、合計金額を抑えて、工事経費をなんとかしよう」
なんて考えられてたらどうでしょう?
もともと、工事経費をなんとかできるなら、初めから「良心的な値段」で見積もり書を作るはずです。
それが、今回だけ工事経費をなんとかするということは、
工事をする職人に無理をさせるという事です。
3度塗りで仕上げないといけないところを2度塗りで仕上げたり、
充分に材料費を捻出できないため安い材料を無理に希釈してサラサラな塗料をスケスケで塗ったりなど、、、
お分かりだと思いますが、こうした無理が良い結果につながる事は絶対にありません。
そして②についてはどうでしょうか。
確かに合計金額だけなら比較できます。
しかし、見積もり書だけでは、
家を長持ちさせる良い工事かどうかまでは比較できません。
なぜか、、、
家は使用している材質、建っている場所や条件等で状況はかなり変わってきます。
外壁の洗浄方法や、塗装する箇所の下地の補修、さらに言えば、
前回の塗装工事で水性塗料を使用しているのか、油性塗料を使用しているのかにより、今回の塗装工事で使用する材料も変わってくるなど色々あります。
見積もり書にそこまで書いていたら何十枚にもなってしまい、余計わかりずらくなってしまいます。
以上が、
「安モノ買いの銭失いにならないための5つの防衛策」
の基本です。
それでもあなたは、「本当にこれだけで大丈夫なの?」と疑いたくなるかもしれません。
結局は人と人との商売ですから、最後は相手を、信用するしかないのかもしれません。
安心して相談できる業者や担当を見つけて良質なリフォーム工事を行い、快適な生活を実現出来ることを心から願っています。
第3章では塗装リフォームにおける、損が得に変わる方法をご紹介します。