外壁塗装リフォームで失敗しないための防衛策

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第一章 その一 誰も教えてくれない損する工事

「塗替えリフォーム業者の選び方を知らなかったがために、粗悪な工事をされ、割高な工事費を支払わされ、挙げ句の果てには一年も経たないうちひび割れや雨漏りしてきたら、、、。」

 

これからのお話は、私が実際にお客様から聞いた体験談や、現場に立ち会いこの目で見た事実の話しなのですが、、、。

 

  その一、工事直後から雨漏りするお宅

 

この方は、私が現場が始まる前の近隣さんへのご挨拶の時にお会いしたお客様です。

そのお宅は、塗替えリフォームを終えたばかりなのがひと目でわかる程、外壁ほ艶があり綺麗でした。

ご挨拶もほどほどに、

「最近塗替えしたばかりですか?」

などといった世間話の中で、信じられない言葉を聞きました。

 

「去年やったばかりなのにまた雨漏りがするのよ」

 

築25年ほどの木造のお店で、2度目の塗替えリフォームを数ヶ月前に終えたばかりなのに、雨漏りがしてるというのです。

 

一年目の塗替えリフォームから数年経ち、雨漏りがしてきた為、2度目のリフォームを検討され、元々お付き合いのあった業者さんが引退された為、テレビコマーシャルでも有名な大手リフォーム業者に工事をお願いしたそうです。

担当の方には、1番気になる雨漏りすることを伝え、これでひと安心と思っていたのも束の間、数ヶ月でまた、同じ所から雨漏りしてきたのです。

 

担当にその事を伝えると、

「一度見に行きます」

と言われたのですが、中々見に来てくれず、再度問い合わせたら今度は、

 

「ご契約の工事は終わってますので、そこを補修するとなると追加料金が発生します。」

 

と言われたそうです。

どうしていいのか分からず一度電話を切ったのですが、その後、うやむやになってしまっているそうです。

 

私は、この話を聞いてまず思ったのは、この失敗の原因は、お客様が知らない塗装業界の秘密の仕組みにあると思いました。

 

このお客様が、契約した大手リフォーム業者はテレビコマーシャルでも有名な大手です。

ご自宅の塗り替えをお考えの方には、良心的な価格設定で広告を大々的に出し集客しているのですが、

私のような個人でやっているような塗装業者にとってはあまり評判の良い業者とは言えません。

 

どのような事かと言いますと、

私のような塗装業者には、仕事を頂ける元請け業者が必要になってくるのですが、

この大手リフォーム業者は、仕事は切れずたくさんあり、下請けに入るのもそれほどハードルは高くなく、すぐに案件を振ってくれるというメリットがありますが、

デメリットは請け負い金額がかなり低額だという事です。

 

お客様がご契約する業者が大手であれば大手であるほど、実際に施工しにくる業者までに何社も業者が入り、マージンを抜いていくのです。

 

間に業者が入っていなくても、

低額料金で広告を出し案件を集め、

仕事が切れないという事の見返りに請け負い金額を安くする。

 

実際に施工しにくる業者が、上の親会社からいくらでその工事を依頼されているかはお客様にはわかりません。

 

お客様は大手の信用に高額な金額を払うけれど、施工会社は安く請け負うことになるから、

満足のいく施工は行えないのです。

 

何度でも言います、

塗装はごまかそうと思えばいくらでもごまかせます。

三度塗りで仕上げないといけない場所を二度塗り、もしくは一度塗りで仕上げたり、

下地処理を省略したり、

材料のグレードなど挙げたらきりがございません。

施工業者に悪意が無くても、

赤字にする訳にもいかず、言われた金額で工事をしないといけないので、どうしてもそのような満足のいく施工が出来ない、

悪く言えば、

手抜き工事をせざるを得ない状況になるのです。

 

これが、

 

お客様が知らない、塗装業界の秘密のしくみです。

 

話しを先程のお客様に戻します。

私の中で、雨漏りの原因が予想できたので、そうゆう目で見ると色々見えてきました。

 

一見綺麗に仕上がってる外壁も、よく見ると塗膜の肉厚が薄いのです、

どういう事かというと、塗料を希釈し過ぎてサラサラの塗料を一度かニ度塗っただけなのです。

 

塗料を希釈すればするほど伸びるので、業者からすると材料代の節約になるのです、

 

一度か二度塗りで仕上げれば、人件費も浮かせます。

 

ほかにも、塗装業者が見ればすぐにわかる細かい部分の手抜きが見受けられました。

 

私は、

「お金はいらないので見るだけ見てあげましょうか?」

とご提案し、後日ハシゴを持ってきて屋根に登り雨漏りの直接的な原因を調べてあげることにしました。

 

もともと工事が始まる現場の近くだったので、工事の合間に再訪問させていただき、

そのお宅の屋根に登りそこでまたびっくり、

 

普通、雨漏りの原因は分かりづらい事が多いのですが、このお宅はひと目で分かりました。

 

トタン製の屋根の劣化が酷く、一部分が完全に穴が空いてしまっているのです、

その穴をコーキングで埋めている跡はあるのですが、そんなコーキングは応急処置にしかならない、雨漏りを止めるにはトタン自体を張り替えないといけないという事は、知識のある業者ならすぐに分かる状況でした。

 

なぜ、前回の施工業者、契約した大手リフォーム業者はこんな初歩的なミスを犯したのでしょうか?

 

まず、営業マンや担当の目的は、

「お客様のご自宅を守る」

ことではなく、、、

「契約をとる」

ことです。

 

一軒一軒、材質や立地条件、築年数も違えば何が1番適した工事なのかは違ってきます。

そのため、もちろん金額が変わってくるのですが、

低額パック料金などで金額が決まっている以上やる事は一つ、

その金額で契約を決めること。

 

ご自宅の状況をよく分析することなく契約を迫ってきます、

 

しっかり隅々まで現調していれば、トタン屋根の状況を把握でき、塗装ではなく張り替えの提案が出来ていたはずです。

 

ただ塗ればいい、、、

そんな内容で契約し、その案件をさらに安い金額で下請け業者に施工させる。

 

その施工業者は仕事を切られるのが怖いから言いなりになるしかありません。

 

せめてもの気持ちで、

トタンの穴をコーキングで埋めてあげたのでしょう、

残念ながら、そんな施工ではまた雨漏りしてしまうのが現実です。

 

私は、部分的な張り替えやカバー工法といって既存の屋根の上から新たに屋根を張るという施工方法もあり、費用も抑えられるという事で知り合いの板金屋さんを紹介させていただきました。